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尿失禁・頻尿
urinaryincontinence

オシッコが近い・漏れる方へ

病的であるか否かは別にして1日尿量が多いことを「多尿」といいますが、膀胱に十分に尿がためられなくて排尿回数が多くなっている状態を「頻尿」といいます。また、自分の意志とは関係なくオシッコがもれてしまうことを「尿失禁」といいます。

多尿

腎臓がオシッコをたくさん作っていれば膀胱はすぐにいっぱいになってオシッコは近くなります。
発汗量の割に飲水量が多ければ一日の尿量は多くなり、トイレに行く回数も増えるのは当然です。

病的に尿量が増えて、それを補うために無意識に飲水量が増えているという場合もあります。
一日の飲水量としては1.5から2.5リットルというのが妥当なところでしょう。
溶鉱炉などで働いているような発汗の多い人はともかくとして、通常は3リットル以上摂る必要はありません。

心臓の問題などで飲水制限されている人を除いて、お年寄りでも1リットルはとってもらいたいと思います。
テレビの影響が大きいのでしょうか、血液がドロドロになるからと言って寝る前に飲水する人がいますが、そうすることによって、夜間に血液がサラサラになるというデータはどこにもありませんし、その分夜中に膀胱に尿がたまって夜間排尿につながることもあります。

夜間頻尿

飲水の問題以外に、夜間に何回もオシッコで起きるというのにはいろいろな原因があります。
不眠症・睡眠時無呼吸症候群・認知症・ムズムズ足症候群など、内科疾患はもとより整形外科疾患まで原因となることもあります。こういった原因がある場合は貧農治療が優先されます。「歳のせい」というのも確かにあって必ずしも間違いではありませんが、何も検査しないで治るべきものまで諦めてしまっている方がほとんどです。

若い人は10時間ぐらい寝ていても一回も起きないということがありますが、その人が昼間に10時間オシッコをしないでいることはほとんど無理です。これは抗利尿ホルモンというオシッコを濃くしてオシッコの量を減らす様に働くホルモンが脳の一部から眠っている間にたくさん出ているからです。
つまり、眠っている間にオシッコを濃くして量を減らし、起きている間は薄いオシッコをたくさん作るように仕組まれているのです。

このホルモン分泌の一日のリズムは幼時期に確立され、老年期に平坦化したり人によっては逆転することもあります。子どものおねしょも原因はさまざまですが、このリズムがまだできていないことが関係しているケースが大変多いのです。

お年寄りが昼間あまり行かないのに夜になると何度も起きてトイレに行くことがありますが、このリズムが逆転していることが多いようです。

頻尿

通常、安静状態で気にしていればオシッコが100mlから150mlぐらい貯まってくると「ちょっと貯まってきた」と感じますが、他ごとを考えている時や体を動かしている状態では気がつきません。200mlから300ml程度貯まると尿意もハッキリとしてきますが、仕事の都合などでトイレは後回しとなることも珍しくはありません。500mlも貯まると仕事を中断してでもトイレに走ることになります。

オシッコを膀胱に貯めておくべき時、つまり出しなさいという指令を出すまでは膀胱は緊張することなく緩み、膀胱の出口はしっかり閉まっていなくてはなりません。膀胱の筋肉は自律神経で支配されていて、脳からの排尿指示があるまでは脊髄にある中間中枢が膀胱を緩め膀胱の出口部を引き締める様にしています。
また、脳からの指示があるまで外尿道括約筋と言う強い横紋筋が出口をふさいでいます。

このどこかに異常があればオシッコを貯めておくべき時に出そうになり、場合によっては出てしまうということが起こります。また骨盤底で骨盤内臓器を支えている筋肉は女性では大変重要な意味を持っていて、それが緩んでくると尿道をしめる力が弱くなるばかりか、さらにオシッコの出口付近が垂れ下がったりして形状に変化が起こり膀胱内の圧力に逆らうことができなくなります。

興奮しやすい膀胱

突然、我慢のできないような強い尿意に襲われる過活動膀胱や、炎症や結石あるいは癌などによる刺激で膀胱が異常に興奮している状態の場合、脳からの排尿命令がないのに膀胱が勝手に収縮し始めてしまうという症状が発生します。貯まってもいない時に膀胱の興奮が起こった場合、尿意ばかりでトイレに行ってもオシッコは出るわけがありません。

当然、膀胱を興奮させている原因がわかればその検査治療が優先されますが、原因のわからない頻尿の場合は排尿記録を付けてもらうことから始めます。排尿時刻とその時に出た量を排尿のたびに丸一日記録する(数日分記録します)ので、面倒臭いのですが、痛い検査ではなく医療費もかかりません。

必要に応じて膀胱の圧力の検査などを行いますが、検尿と超音波検査と排尿記録だけで診断がついて治療を開始することがほとんどです。膀胱の興奮を抑える薬が数種類出ており、さらに新しい薬が開発途上にあります。効果としては弱いですが、薬以外の治療法もあります。

圧力を支えきれない膀胱の出口

女性には「お産」という重要な使命がありますが、人間は大きな頭が産道を通過する際に、骨盤骨が開くほどの大変な無理をして子供を産みます。骨盤底筋群も痛めつけられ、お産を繰り返すほどそのダメージは大きくなります。

まだ若いうちは筋肉もそれなりに頑張ってくれますが、歳をとってくるとその頑張りも効き難くなり、咳やクシャミあるいはジャンプなどで腹圧がかかった場合、その圧力が加わった膀胱内圧に負けてチビッと漏れるということが起こる場合があります。

薬がないわけではないですが、基本的には骨盤底筋を鍛える努力を続けてもらうのが基本です。重症の場合は手術を行う場合があります。歳を理由に手術を嫌がる患者様もいらっしゃいますが、それほど大変な手術ではありません。施設にもよりますが数日の入院で行うのが普通です。

入院設備のない当院では行っておりませんので可能な病院に紹介させていただくことになります。

ペニスの中に残ってしまうオシッコ

膀胱出口がら外界までのオシッコの通り道である尿道は、女性では数cmなのですが、男性の場合は体表から見えない部分も含めて20cmほどあります。膀胱の出口部の尿道を前立腺が取り囲み、その下に外尿道括約筋があってオシッコが漏れないように尿道を閉めています。

そこからさらに外尿道口まで長い道のりがあるのです。青年期を過ぎ、尿道にたるみが出てくると排尿後に括約筋より先の尿道に結構な量の尿が残るようになります。オシッコが終わってペニスをパンツの中にしまうとペニスが下を向いて前方から押さえられて尿道内に残った尿がジワッと出てきてしまうという症状が起こります。

この排尿後滴下は薬や手術で良くなるものではありません。排尿後に股の正中部を肛門側から前方へ向けて手で圧迫して尿道内残尿を押し出すようにすることで、症状を減らすことができます。

尿失禁・頻尿の主な検査

尿失禁・頻尿の主な検査は症状によって様々です。詳しくは一度当院までお問い合わせください。

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